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Googleの特別構文検索を使う
Googleで検索を行うときに、特殊な構文を使用することで、より効率良く検索結果を得ることができます。これらは「特別構文検索」と呼ばれ、特定の検索条件を指定して検索を行うためのものです。
これらの構文を利用することで、検索結果を得るだけでなく、SEO対策の確認にも使用することができます。
ここでは、Googleで使用できる特別構文をいくつか紹介します。
site構文
特定のサイトやトップレベルドメインのみを検索対象とする構文です。
例えば「site:example.net 検索ワード」のように使用すると、指定されたサイトの中で検索を実行できます。例えば「ja.wordpress.org」のドメインのWebサイト内で「WordPress」という単語が含まれているページは、以下のような構文で検索します。
「site:https://ja.wordpress.org WordPress」
また、site構文ではインデックス状況を調べることもできます。site構文にドメインのみを入力して検索ワードの入力なしで検索します。
この画像の例では、「ja.wordpress.org」のドメインは約52,000ページがGoogleにインデックスされていることがわかります。
このように、site構文を使用すると、特定のドメインのページがどれくらいGoogleの検索エンジンにインデックスされているか確認できます。
cache構文
Googleのサーバに保存されているページのキャッシュを表示させる構文です。「cache:ja.wordpress.org」のように使用すると、指定されたサイトのキャッシュが表示されます。
このように、Googleのサーバにキャッシュされていたページが表示されます。
cache構文で表示されたページには、ページの上部にキャッシュの情報が表示されます。
「Googleで検索したけど、ページが削除されて無くなっている」という場合にも、cache構文を使うことで削除される前のページのキャッシュを表示させることができるかもしれません。
related構文
指定したページに関連しているページを検索する構文です。例えば「related:ja.wordpress.org」のように検索すると、「ja.wordpress.org」に関連したサイトが検索結果に表示されます。
ここでの「関連性」とは、Googleが独自に分析した情報に基づいているようです。
この例の「ja.wordpress.org」の関連性の結果では、WordPressだけでなく、CMSとして有名なMovable TypeやNucleus CMSなどのページが表示されています。
恐らくWordPressがCMSとしてGoogleに認識されているため、このような検索結果になったのだと考えられます。
intitle構文
「指定した単語をタイトルに含むページ」のみを検索結果として表示させます。
例えば「intitle:WordPress」のように検索することで、ページのタイトルに「WordPress」を含むページのみが検索結果に表示されます。
SEO対策として、競合のサイトがどのようにタイトルを使用しているのか調査するときなどにも使うことができます。
allintitle構文
こちらもintitleと同じく、指定した単語をタイトルに含むページのみを検索結果として表示させます。Intitleと違う点は、alllintitleでは複数の単語を指定できる点です。
例えば、「allintitle:WordPress SEO」とすると、ページタイトルに「WordPress」と「SEO」の両方を含むページを表示させることができます。
inanchor構文
ページ内に指定したアンカーテキストを検索するときに使用します。
例えば、運営しているWebサイトの特定のページのタイトルにリンクしているようなWebページを検索するときなどに、利用します。
inurl構文
URLを対象にしてキーワード検索を行う時に使用します。
例えば「WordPress inurl:seo」のように検索すると、URL中に「seo」という単語を含むWebページの中で、WordPressを指定した検索結果を得ることができます。
filetype構文
特定の拡張子を持つファイルを検索対象とすることができます。
例えば、「WordPress filetype:pdf」のように検索すると、WordPressという単語を含むPDFファイルを検索することができます。
info構文【2017年11月8日廃止】
以前は、「info:example.net」のように使うと、そのドメインの「cache」「related」「site」の各コマンド検索へのリンクが表示されていましたが、現在ではそれらのリンクは表示されません。
しかし、「cache」「related」「site」コマンドは現在でも使用できるため、実質的なコマンドの数が減少したわけではありません。
まとめ
- Googleには、特別構文検索が使用できる。
- site構文を使うと、Webサイトのインデックス状況を調査できる。
- cache構文を使うと、Googleに保存されているWebサイトのキャッシュを見ることができる。