文中の説明画像をクリックすると拡大します。
エラーコードって何?
「404 Not Found」
インターネットでサイトを見ているとき、このような文字列を目にした覚えはありませんか?
これは、HTTPステータスコードと呼ばれるものです。
HTTPステータスコードとは、インターネット接続において起こりうる何らかの状態や不具合につけられた通し番号のことです。
それらは3桁の数字で表され、特に一番上の桁が4または5のものがエラーコードと呼ばれ、皆さんが日頃目にするものです。
Webサイトの仕組み
まず、Webページが表示される基本的な仕組みを理解しておきましょう。
Webサーバー
Webサーバーとは、Webブラウザ(Webサイトを表示させるソフト)に対して、HTMLや画像などの表示を提供するプログラムおよびそのプログラムが動くサーバーコンピューターのことです。
例えば、ロリポップ、コアサーバー、エックスサーバーなど、多数のサーバー会社が、有料あるいは無料でWebサーバーの機能を提供していますね。
エラーコードが表示される理由はこのWebサーバーに問題があることが多いです。
Webサーバーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
ブラウザ
ブラウザとは、Webサイトを見るときに使うソフトウェアの事を言います。
例えば、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Internet Explorer、Safariなどがあります。
ブラウザの主な機能は、Webページのファイルである「HTMLファイル」を解析して表示させることです。
Webサーバーは、このブラウザと情報のやり取りをして、Webサイトを表示させるのです。
以下の図のようになります。
これらのことを踏まえて、よく見かける代表的なエラーコードを見ていきましょう。
ブラウザについての詳細は、こちらをご覧ください。
エラーコードの例
404 Not Found
おそらく、最も目にする頻度が高いエラーコードだと思われます。
主に、URLを間違えたときや、全くデタラメなURLを検索した時に、このエラーコードが出てきます。
「Not Found」は「見つからない」という意味で、文字通りそのURLに該当するページが見つからない、またはそのサーバーに不具合が生じている、ということを表します。
大抵は前者であることが多いため、これが出てきたときには、自分の打ち込んだURLを今一度見直しましょう。
ちなみに、「404 Not Found」のケースとしてはこんなこともあります↓
401 Unauthorized
「Unauthorized」とは「権限がない」という意味で、このコードは、ページへのアクセスにパスワードの必要な場合において、そのパスワードが間違っているときに表示されます。
このエラーコードが出て来たときには、パスワードを見直しましょう。
403 Forbidden
「Forbidden」は「禁止されている」という意味で、平たくいうと「あなたにはアクセス権限がない」というメッセージであると言えます。
さらに正確に言えば、「部外者や一般人は見てはいけない」というメッセージであるとも言え、例えば、社内からでしかアクセスできないページに社外からアクセスしようとするなど、アクセス権限が限定されたページにアクセスしようとすると、このエラーコードが返されます。
この場合はどうしようもありませんので、おとなしく退散しましょう。
408 Request Time Out
「Request Time Out」は「リクエストの時間切れ」の意味で、リクエストが制限時間内に収まりきらなかったことを指します。
最も頻発するのが、ファイルをアップロードする場合、その容量が大きすぎてアップロードに時間がかかってしまうことなどです。
このエラーコードが表示された場合は、ファイルの容量を確認しましょう。
410 Gone
「Gone」は「消滅した」という意味で、リクエストを送った先がもはや消滅してなくなっており、リクエスト先が撤退する時に通常は指定されるはずの「転送先のURL」も不明であることを表します。
この場合は、もはやあなたの見たいサイトは存在しないこととなります。
503 Service Unavailable
「Service Unavailable」とは「サービスが利用できない」という意味で、この時にはサーバーにアクセスが集中していたり、メンテナンス中などで利用できない状態にあります。
例えば、人気のアーティストのライブチケット予約などの時に生じ、時間をおいて再びアクセスすることが求められます。
500 Internal Server Error
読んで字のごとく「サーバーエラー」で、サーバー内で何らかの問題が起きている時にこのエラーコードが表示されます。
サーバー側の問題が解決されることを、待たなければなりません。
この他にもエラーコードは存在しますが、日常では上記7つのコードのうちどれかが表示されることがほとんどです。
エラーコードの意味を理解することで、それらが表示されても焦らず対処することができるでしょう。
まとめ
- 例えば「404 Not Found」のようなエラーコードは、「HTTPステータスコード」と呼ばれるもの。
- よく見かけるエラーコードは、400番台、500番台で始まるものが大半。
- エラーコードが出たら、意味を理解して対処しよう。