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サーバーとドメインの関係って?
Webサイトにおいては、サーバーとドメインの関係は、よく土地(サーバー)と住所(ドメイン)に例えられます。インターネットに自分のWebサイトを設置したいと思ったら、サーバーとドメインの両方が必要になります。
まず、ドメインとサーバーについておさらいしたい方は、以下のページをご覧ください。


ドメインを取得することで、Webサイトに訪問してもらう住所を持ちます。そして、インターネットとドメインと自分のWebサイトを紐付ける役目を果たすのがサーバーです。
Webサイトの構築は、自作でコードを入力したりテンプレートをダウンロードして作成したりなど、様々な方法で実現しますが、サーバーの構築やドメインの管理は、専門家でない限り自分で行うことは困難です。(自社や自宅でサーバー設置やドメイン取得は不可能ではありませんが、高い専門的な知識が必要)
そのため、サーバーはサーバー会社と契約してスペースを借り、ドメインはドメイン会社と契約して管理を代行することで、自分のサイトを設置する準備をすることができます。
WordPressのサイトであれば、それらの準備をしたうえでサーバーにWordPressをインストールしてサイトを構築する、という流れになります。
ここで、サイトやブログを公開する別な方法はないか、ということを考えてみます。
無料ブログの場合
FC2ブログやSeesaaブログなどの無料ブログであれば、決められたサーバーとドメインを無料で借りられて、すぐに綺麗なブログの運営を開始することができます。
無料ブログは、何も設定しなくてもすぐにブログが運営できる反面、決められたルールの中で構築するため、自分でカスタマイズできる幅は狭く、さらに、規約違反などで意図せずブログが閉鎖されることもあります。
ドメインも、無料ブログの場合には(独自ドメインを導入しない限り)ドメイン名にブログ会社の名前が入ったものになります。
無料ホームページサービスの場合
昨今では、無料でサイトが作成できるサービスが多々登場しています。例えば「Wix」「Jimdo」「Ameba Ownd」などです。
これらは無料ブログと同様、無料ですぐに綺麗なサイト運営を始めることができます。
デザインは決められたパターンの中から選ぶのですが、その数も数百パターンとかなり多様な場合もあるようです。プランによっては独自ドメインを接続できるものもあり、「手軽にサイトを持ちたい」という場合には、もってこいのサービスかもしれません。
大きなメリットの例は以下のとおりです。
- 無料である
- 手軽で、スピーディーに始められる
主なデメリットの例は以下のとおりです。
- プランによっては広告が表示される
- いざ自分でサーバーを借りてオリジナルのサイト運営をしたくなった場合、移行するのに手間がかかる
- 何らかの理由でそのサービスが終了した場合、サイトも表示できなくなってしまう可能性がある(無料ブログのように急にそうなることはないでしょうが)
- 機能に制限があり、できることを増やそうとすると有料になる
無料ブログ、無料ホームページサービス、そして、サーバーとドメイン契約を行って自分でサイトを作る場合を考えると、安定した自分だけの強い家(サイト)を持ちたい場合には、やはり「サーバーとドメイン契約を行って自分でサイトを作る案」がベストでしょう。
WordPressサイトにはデータベースも必要
前述の通り、WordPressサイトを運営するためにはサーバーとドメインの両方の契約が必要です。
さらにWordPressサイトの場合には、WordPressの情報を格納するデータベースが必要になります。
レンタルサーバーのプランには、データベースを作成できないものもあり、それらのプランではWordPressサイトを構築することができません。そのため、レンタルサーバーを契約する際には、データベースを作成できるプランを選ぶ必要があります。
データベースとは何かを簡単に知りたい方は、こちらをご覧ください。

そして、レンタルサーバーにはWordPress自体をインストールできる「WordPress簡単インストール」機能がついているところも多く、自分でFTPソフトを使用して行なうより、非常に簡単にWordPressをインストールすることができます。
簡単インストールといっても、そもそもWordPressのインストールってどうやるのか、知りたい方はこちらご覧ください。

そして、「WordPress簡単インストール」機能がついているWordPress対応のサーバー例は、こちらをご覧ください。

サーバーとドメインの紐付け方
上記のことから、Webサイトを運営するためには、サーバーとドメインが必要なことがわかりました。
しかし、単にサーバーを契約するだけでWebサイトを設置することはできません。契約したサーバーと独自ドメインを紐付ける必要があります。
この、サーバーとドメインを紐付ける仕組みを、DNS(ディーエヌエス: Domain Name System)と言います。DNSを設定しないと、Webサイトやメールの利用ができません。
ここでは、実際にサーバーとドメインを紐付ける設定の仕方を紹介します(例として、レンタルサーバーは「ロリポップ」、独自ドメインは「お名前.com」を利用するとします)。
既に、レンタルサーバー契約と独自ドメインの取得は行なったものとします。
両方とも契約が完了したら、ドメイン管理会社(お名前.com)にログインし、DNSの設定をロリポップのものに変更します。
設定方法は以下の通りです。
1.ドメイン管理会社にログイン
2.「TOP」→「ネームサーバー設定をする」
3.利用する独自ドメインを選択し、ネームサーバーの「その他」を選択
4.ネームサーバー1とネームサーバー2にロリポップのネームサーバーの情報を入力し、「確認」を押す
ロリポップのDNS(ネームサーバー)情報は以下の通りです。
プライマリネームサーバー uns01.lolipop.jp
セカンダリネームサーバー uns02.lolipop.jp
5.確認画面にいき、「OK」を押しましょう
これでサーバーとドメインの紐付ける設定は完了です。
その後、ロリポップにログインして、独自ドメイン設定の画面から「独自ドメインをチェックする」でエラーが出なければ成功です。
DNSの切り替えには、最大で72時間程度の時間がかかります(完了するまでの具体的な時間幅は、サーバーに書かれているはずです)。その期間が過ぎてもなおエラーが出るようなら、設定を間違えている可能性がありますので、再度丁寧に設定を確認しましょう。
まとめ
- サーバーとドメインの関係は、インターネット上の土地(サーバー)と住所(ドメイン)に例えられる。
- 独自のWebサイトを公開するには、サーバーと独自ドメイン(オリジナルドメイン)の契約をすることが望ましい。
- WordPressサイトを構築するには、サーバー内でデータベースを利用することが必須。
- サーバーとドメインを紐づける設定(DNS設定)を行って初めて、Webサイトやメールが利用できるようになる。