ウルトラマンのお手本はウルトラマン自身?

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今年で、歴代いったい何人目になるんでしょうか?

日本人なら、おそらく知らない人はいないであろうヒーロー、
「ウルトラマン」の話です。

1966年(昭和41年)から放映が開始され、今年で52年目!

今のところ、まだ放映は続きそうです。

 

もはや現在では、最初のウルトラマンの設定なんかどっかへ行ってしまって、「そもそもウルトラマンとは何者だったのか」もわからなくなっているかもしれませんので、おさらいします (^-^)

 

ウルトラマンは、M78星雲「光の国」からやってきた宇宙人で、普段は人間の姿を借りていますが、宇宙人や怪獣が出現すると、巨大な姿に変身して戦います。

そもそも、なぜ地球にウルトラマンがいるのかというと、宇宙怪獣を護送中だったM78星雲人(ウルトラマン)が、その怪獣に脱走され、追いかけて地球にやってきたのです。

そのとき、ちょうどパトロール中だった地球人の科学特捜隊・ハヤタ隊員の飛行機と誤って衝突してしまい、ハヤタを死なせてしまった。

そこでウルトラマンは、ハヤタに詫びるとともに、自分の命を分け与えてハヤタを救い、彼と一心同体になったのです。

 

ウルトラマンは、ハヤタがピンチのさいに点火するベータカプセルで巨大化して出現し、宇宙人や怪獣と戦い、地球を守って生きていく決意をしたのです。

これが、「ウルトラマン」の最初の設定です。

意外と複雑ないきさつですよね (^-^:)

 

 
 
 
 
 
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TBSと特撮の円谷プロダクションが制作し、1966年(昭和41年)から全39話が放送されました。

制作当時は、世界的にも、特撮をメインにしたドラマはほとんどなかったようで、ウルトラマンは画期的な番組だったようです。

ただし、特撮などにとてつもなく時間と費用がかかり、「作れば作るほど赤字になる」という負の連鎖を続けていたそうです。

 

当初は、放送開始前に撮り溜めていた話があったのですが、週1回の放送ペースに追いつかれてしまい、あとは制作と並行して放映していくという、時間的にもギリギリの状態で作業が進められてたようです。

そしてついに、「週1回の放送に間に合わないことが確実になった」との判断から、39話をもって終了となったそうです。

 

今でも、当時の作品は綺麗なリマスター版で見れますけど、まるで映画のような作り方です。

もちろん、特撮技術は50年前のものですから、今では稚拙に見える部分はありますが、ドラマ自体に、風刺や社会問題、人間の情感などが織り込まれていて、逆に今よりも格段に丁寧に作られているのがわかります(だから赤字になってしまったのかもしれません)。

 

ところで、最初のウルトラマン(初代ウルトラマン)の撮影現場では、シナリオや申し合わせ事項はあるものの、ウルトラマンの性格・キャラクターはよく定まっていないまま、撮影が始められていたようです。

一般に、会社の上層部では意思決定がなされていても、細かい部分はあまり指示されず、現場に丸投げされ、結局は現場の判断で処理するしかない、ということは、ままありますよね ( ̄▽ ̄;)

ウルトラマンの現場も、もしかしたらそうだったのかもしれません。

 

撮影現場では、「未知の宇宙人である『ウルトラマン』が、いったいどのようにふるまうのか」を試行錯誤して悩み・考え・撮影し、その映像を見て、次の撮影に生かしていったそうです。

 

当時の監督が、あるビデオの中でこういうことを言っていました。

「私たちには、

何もお手本にするものがなかったので、

昨日の私たち自身が、

今日の私たちのお手本になるのです。」

 

手探りのまま、試行錯誤しながら、明日につながるように作っていく。
正しくても間違っていても、それが小さな実績になる。

 

本来ビジネスも、そうなのかもしれませんね。

 

苦しみながらも(いや、楽しみながら?)
試行錯誤と小さな実績を作り続けていくことで、
何か新しいものが生まれてくるのかもしれません。

 

「初代ウルトラマン」のスタッフの方々の苦労を想像しながら、
自分にとっての小さな「ウルトラビジネス」を、
1つでも2つでも作っていきたいですね。

 

 
 
 
 
 
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