初級者向け 知識

【知識】Google Search Consleの使い方(初級者向け)

Googleのツール
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Google Search Console(サーチコンソール)とは

「Google Search Console(サーチコンソール)」は、Googleが提供する、検索結果でのサイトの掲載順位を見たり、管理・改善したりするのに役立つ無料のツールです。

運営しているサイトが、SEO的にどのような評価なのか、Googleでは「検索パフォーマンス」という言葉を使って表現しています。

ここでは、Google Search Consoleの初級者向けの簡易的な使用方法例を紹介します。

※紹介する画面表示は、2019年5月現在のものです。

Google Analytics(アナリティクス)とGoogle Search Consoleの違い

Googleでは、Google Search Consoleとは別に、Googleアナリティクスというサービスも提供しています。

よく似たサービスなので、混同している人もいるかもしれませんが、この2つは測定する段階や分析の対象などが異なります。

アナリティクスについて、詳しくはこちらをご覧ください。

【知識】Googleアナリティクスの使い方(初級者向け)
Google Analytics(アナリティクス)は、無料で公開されている非常に高機能なアクセス解析ツールです。Googleのアカウントがあれば、誰でも自由に使うことができます。ここでは、Googleアナリティクスの概要と最低限チェックするべき項目を紹介します。

Googleアナリティクスの分析の対象

Googleアナリティクスは、実際にWebサイトへアクセスした人がどのような人で、どんなページを閲覧したのかを測定するサービスです。

訪問者が、アクセス後(サイトに到着〜離脱するまで)にとった行動を分析するサービスです。

例えば、閲覧ページ数や、訪問者がアクセスする時に使ったデバイスや、ブラウザの種類が何なのか、などです。

Google Search Consoleの分析の対象

一方で、Google Search Consoleは、Googleの検索エンジン上(サイトに到着するまで)で検索した人の情報を分析するサービスです。

つまり分析の対象は、Webサイトに訪れる前のユーザーです。例えば検索で使用したキーワードや、そのキーワードでの検索順位などです。

ここでは、Google Search Consoleの使い方について解説します。

Google Search Consoleの使い方

Google Search Consoleは、2018年にデザインが一新されました。以前のデザインのGoogle Search Consoleもまだ使えますが、一部の機能はすでに新型のGoogle Search Consoleでしか使えなくなっているため、ここでは新しいデザインでの使い方を解説します。

新しいGoogle Search Consoleの画面です。

以前のバージョンの画面と比べて、左サイドバーのメニューの項目が少し変わっています。

トップページでは「サマリー」が表示されており、「検索パフォーマンス」として検索画面上でのクリック数、「カバレッジ」として有効なページとエラーのあるページの数がグラフで表示されています。

「カバレッジ」とは日本語で言うと「網羅率」です。

Webサイトの各ページは、Googleの検索エンジン上で検索対象となりますが、何らかの理由で検索結果から外れるページが発生することがあります。

例えば、上の画像では「エラーのあるページの数:1件」となっていることがわかります。これは一体どういうことでしょうか。

まずは、「カバレッジ」のレポートを開きましょう。

「カバレッジ」レポートの使い方

右上に「レポートを開く」とあるので、これをクリックします。

大きく「エラー1件の問題」と表示されています。詳細のメッセージを確認しましょう。

「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」と書かれています。

「送信されたURL」って具体的には何でしょう。

そこで、このメッセージをクリックしましょう。

エラーの詳細ページが表示されます。下に表示されているURLがエラーのあるページのURLです。よく見ると、ファイル名のところが「sitemap.html」となっています。

ちなみに、「noindex」とはWebページのHTMLに記述する命令のことで、「このページは検索エンジンに登録しないでください」という意味があります。検索エンジンへの登録を、意図的に避ける時に使う命令です。

今回の例は、「sitemap.html」が「noindex」指定されていたので、エラーと見なされました。

すべてのWebページを検索エンジンに登録するのが普通なので、noindex指定されているページはGoogleにとってはエラーとなってしまうようです。ここでは、noindexの記述を削除する修整をすることにします。

修正が終わったら、「修正を検証」ボタンをクリックしてGoogleに再確認してもらいます。

ボタンをクリックするとGoogleがステータスを更新します。

ステータスが「Validation 開始」になります。

この状態になると、Googleは該当のページを再クロールして検証します。検証には、数日か最大で2週間ほどの時間を必要とするため、気長に待ちましょう。

このように、カバレッジレポートではWebサイトがちゃんとGoogleに登録できているのかを、調査することができます。

今回紹介したように、エラーを発生しているページを「見つけて」「修正して」「検証する」とうプロセスを経ることで、Webサイトからエラーを無くし、Googleの検索エンジン上で表示させることができます。

「検索パフォーマンス」レポートの使い方

Google Search Consoleには、「検索パフォーマンス」レポートがあります。

これは、Webサイトが具体的にどのようなキーワードで検索されているかとか、検索結果上での順位を知ることができます。

まず、「検索パフォーマンス」のトップページを開きます。

検索パフォーマンスの画面の初期状態では、「合計クリック数」と「合計表示回数」しか表示されていません。

上部パネルの右2つ「平均CTR」と「平均掲載順位」は、自分でクリックして表示させましょう。

そうすると、「平均CTR」の背景色が緑に、平均掲載順位の背景色が紫に代わり、4つの要素すべてが表示されるようになります。

ここまでは下準備です。

検索パフォーマンスでの分析方法はいくつかあるのですが、まず「指定したページ」が「どのような検索キーワードで表示されているのか」を、見てみましょう。

まず、分析したいページを指定します。

画面上部にある「新規」のボタンをクリックします。

下にメニューが表示されるので、「ページ…」をクリックします。

分析したいページのURLを入力して、「適用」ボタンをクリックします。

そうすると、分析したいページでフィルタリングできます。さらにこの状態で「クエリ」をクリックします。

「クエリ」とは検索キーワードのことです。

そうすると、指定したページを検索するさいに使われているキーワードのリストと、そのクリック率、表示回数、CTR、掲載順位がわかります。

CTRとは、聞き慣れない言葉かもしれません。

これは、「Click Through Rate(クリックスルーレート)」の略で、簡単に言うとクリック率です。これの計算は非常に単純で、「クリック数」を「表示回数」で割り算して100をかけた数値になります。

例えば、画像の一番上のキーワードは、クリック数が「1,287」表示回数が1,887となっています。このとき、計算式は以下の通りとなり、左から3つ目のCTRの値と一致します。

1287 / 1887 × 100 = 68.20・・・

CTRを見ることで、検索結果を見た人のうちどの程度の割合でWebページに訪れたかが分かります。つまり、CTRは高い方が望ましいということになります。

次に、「指定したキーワード」で「どのページが検索されているのか」を調べたいと思います。今度は「キーワード」が軸になるということです。

先ほど、「ページ」を選択したメニューで、今度は「検索キーワード」を選択します。

調査したい検索キーワードを入力します。

ここで、「次を含むクエリ」を選択しておくと、指定したキーワードを含んだキーワードでフィルタリング可能です。

指定した単語を含んだ検索キーワードのリストが、表示されます

さらに「ページ」メニューをクリックします。

指定したキーワードでの検索結果として表示されるWebページのURLが、表示されます。

これで、キーワードから検索結果で表示されるページを調べることができました。

検索パフォーマンスを使うことで、公開しているWebページがどのようなキーワードで検索されていて、どれくらいの検索順位であるのかもわかります。

思った以上に順位が低い場合、見出しや文中のキーワード設定やコンテンツの見直し、内部リンクの調整、文章の加筆修正も必要になるでしょう。

Fetch as Googleの機能はどこへ行ったのか

さて、ページを修正したら、修正したことをGoogleの検索結果に反映させたいですよね。そのための機能として用意されていたのが、以前のバージョンで使用できた「Fetch as Google」という機能です。

Fetch as Googleとは、Webページの再クロールをリクエストする機能です。既存のWebページを更新した後で、変更したことをGoogleに通知するために使われていた機能です。

以前からGoogle Search Consoleを使っていた人は「Fetch as Google」の位置が変わって、その機能が見つけられないかもしれません。

新しいデザインでは「URL検査」という項目から使用できるようになりました。

左サイドバーから、URL検査をクリックします。

そうすると、画面の上部にURLを入力するテキストボックスが表示されます。ここにURLを入力することで、従来のFetch as Googleと同様のことが可能です。

早速、URLを入力してみましょう。

URLを入力したら、「インデックス登録をリクエスト」リンクをクリックしましょう。

リクエストが正常に終了すると、「インデックス登録をリクエスト済み」とメッセージが表示されます。

これで、リクエストは終了です。

まとめ

  • Google Search Consoleは、Googleが提供する、検索結果でのサイトの掲載順位を見たり、管理・改善したりするのに役立つ無料のツール。
  • 「カバレッジ」レポートでは、Webサイトが正常にGoogleに登録されているかを調べることができる。
  • 「検索パフォーマンス」レポートでは、ページやキーワードを指定してGoogleでの検索結果を調べることができる。
  • Fetch as Googleは、新しいGoogle Search Consoleでは、「URL検査」メニューから使用できる。
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