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YouTubeでサポートされているファイル形式一覧
YouTubeがサポートしているファイルフォーマット(ファイルの保存形式)を、ご紹介します。
YouTubeで動画をアップロードした際に、「なんだか画質が悪い・・」と感じた経験がある人はいませんか。これは撮影した動画をYouTube側が動画を変換して画質を強制的に落としているからです。
YouTubeに動画を上げる際には最適な形式が存在し、この最適な形式以外の動画を上げると、画質が悪くなってしまうことがあります。
.MOV
MOV形式とは、アップル(Apple)社のマルチメディア技術QuickTimeの一部として規定された、動画や音声などのデータを格納するためのファイル形式の一つのことです。
標準のファイル拡張子は、「.mov」あるいは「.qt」と表記されていて、MacOSやiOSなどで標準メディアファイル形式として利用されています。
.MPEG4
MPEG4(エムペグフォー)は、簡単に言うと、動画・音声全般をデジタルデータとして扱うための規格のことです。
MPEG-1やMPEG-2と同様、システム、ビジュアル、オーディオ、ファイルフォーマットの各技術から構成されています。しかし、一般的には「MPEG4」と呼ぶ場合、動画の符号化方式を記述したビジュアル部分だけを指すことが多いです。
携帯電話やアナログ電話回線など、比較的低速な通信環境で利用するための動画圧縮方式の規格で、ガラケー時代はこの規格のファイルがよく使われていました。
.MP4
MP4(エムピーフォー)は、デジタルマルチメディアコンテナファイルフォーマットの1つです。
ビデオやオーディオを格納するのによく用いられ、他にも字幕や静止画なども格納することができます。MP4は、先ほど紹介したMPEG-4規格の一部で、MPEG-4 Part 14(正式にはISO/IEC 14496-14:2003、ISO/IEC JTC 1)で標準化されています。
.AVI
.AVIは、マイクロソフト社が採用しているWindows標準の動画用ファイルフォーマットで、AVIファイル、AVIコンテナなどと呼ばれています。 拡張子は「.avi」で、昔から使用されている動画形式の1つです。
.WMV
.WMVは、Windows Media Video(ウィンドウズ・メディア・ビデオ)の略称で、マイクロソフトがWindows Media Formatの中核をなすものとして開発したビデオコーデック*のことです。
オーディオコーデックとして、Windows Media Audio(WMA)があり、一般にはWMVとWMAの組み合わせが用いられています。
*ビデオコーデック
コーデックとは、「Compression/DECompression」の略(訳すと「圧縮/伸長」のこと)。ビデオコーデックは、動画のエンコードとデコードを双方向にすることができる機器・ソフトウェアのこと。また、エンコード、デコードする際のアルゴリズムのこと。
.MPEGPS
.MEPEGPSは、デジタルオーディオ、ビデオなどを多重化するためのファイルフォーマットのことを指しています。主にDVDなどで使用されているフォーマットのことで、画質はMPEGとそれほど変わらないようです。
.FLV
.FLVは、Flash Videoの略称で、主にFlash Player 6以降を利用してインターネット上で動画を配信するために利用されるコンテナ型のファイルフォーマットです。Photo Shopやillustratorで有名なAdobe Systemsが採用しています。
Adobe Flash Playerを利用することで、ブラウザのみでも利用することが可能です。
3GPP
3GPPは、主に携帯電話などのモバイル機器で、動画や音声、メールなどを送信するときに使用されているフォーマットのことです。
WebM
WebM(ウェブエム)は、「誰もが利用できる無料で高品質なWeb向け動画フォーマットの開発」を目標にGoogleが開発しているオープンでロイヤリティフリーな動画のファイル形式のことです。
DNxHR
DNxHRは、「Digital Nonlinear Extensible High Resolution」の略で、UHDTV ポストプロダクション コーデック多世代のために設計剛性低減ストレージ(パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置のこと)と帯域幅の要件を有するフォーマットのことです。
このコーデックは、2K、4K、8Kの解像度を含み、FHD / 1080p以上の解像度向けに特別に開発されたもので、将来的に8K解像度が一般的になった時でも使うことが出来ます。
ProRes
Pro Res コーデックは、Appleが開発したフル解像度であらゆるフレームサイズ (SD、HD、2K、4K、5K など) に対応することができるフォーマットのことで、データレートは、コーデックのタイプ、イメージの内容、フレームサイズ、フレームレートによって異なります。
CineForm
Cine Formは、GoProが2011年に買収したビデオコーデックのことで、GoPro 3D HEROシステムで採用されました。CineFormは、日本でも有名な映画「スラムドック・ミリオネア」でも使用されています。
HEVC(h265)
HEVC(H.265)は、2013年にITU(国際電気通信連合)で承認された圧縮規格で、携帯端末への動画配信も視野に入れた、4K、8K対応の高画質の動画圧縮規格です。
圧縮率がMPEG2の4倍という、小さなサイズで同等以上の高画質を再生できます。パソコン、スマートフォン、テレビ、ブルーレイディスク、インターネットと、非常に幅広い媒体で視聴できるのが特徴です。
YouTubeが推奨しているファイル形式や解像度
動画の画質を左右する基準としては、「ビットレート圧縮率」という概念があります。
ビットレートは、「一秒間あたりのデータサイズ(bps)」のことで、圧縮とは、同じデータサイズにどれだけ情報を詰め込むことができるかということです。
このビットレート圧縮率が高ければ、高いほど高画質になるのですが、YouTubeではビットレートの高い動画であれば、そのまま高い画質でアップすることができます。
現時点でYouTubeが1番推奨しているフォーマットは「MP4」で、解像度でいうと、1280 x 720px以上の解像度で撮影されている動画であれば、高画質でアップロードすることができるようになっています。
より高画質な動画を撮りたいのであれば、1920 x 1080にするのがベストだと言われていて、このサイズにするには、ある程度スペックの高いPCを使うことをおすすめします。
自分で撮った動画をYouTubeにアップロードする時の注意点
自分で撮った動画をアップロードする際には、実際にどのような点を注意したらいいのでしょうか。いくつか、注意するべき点をあげてみました。
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- コミュニティガイドラインに違反していない
- 動画の拡張子はYouTubeに対応しているか
- 動画の長さは15分以内か
- カスタムサムネイルのサイズが2MB以下であるか
YouTubeのコミュニティガイドラインを、確認しておいてください。
動画のファイル形式は上記で紹介したものですが、よく分からないようであれば「MP4」に変換しておくと問題ないので、あらかじめ変換しておきましょう。
動画が15分を超える場合は、Googleアカウントの本人確認が必要になるので、15分以上の動画を上げる方は予め確認しておきましょう。
また、動画だけではなく、YouTubeに動画を上げる際には「サムネイル」が必要ですよね。このサムネイルを設定する際にもファイルサイズをしっかり2MB以内に抑えておくと、画質を落とさずにサムネイルをアップすることが出来ます。
まとめ
- YouTubeでサポートされているファイル形式は、たくさんある。
- YouTubeで推奨されているファイル形式はMP4なので、MP4に変換するのがベスト。
- 動画の形式だけではなく、コンテンツの中身やサムネイルにも気をつけてアップする。