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WordPressのパーマリンクとは何か?
パーマリンク(permalink)とは、URLの末尾の部分にある部分のことで、ブログやサイトの個々の投稿、カテゴリーなどの恒久的(半永久的)な URLです。
WordPressをインストールしたデフォルトの状態でページを作成すると、ページのURLは「?p=123」などとなっています。
このURLは、ページを公開してからは基本的にずっと使うものですから、このデフォルト状態のままではあまりいいとは言えません。
なぜなら、ページURLは人間や検索エンジンが理解しやすいものにすべきだからです。
Google検索セントラル(旧称 Googleウェブマスター)には、以下のように書かれています。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
投稿タイプやカテゴリなどをサイトの構造を表したURLにすることで、人間がブラウザで見る際にも分かりやすいですし、検索エンジンもクロールしやすくなる、ということでしょう。
そこで、WordPressをインストールしてから最初にやっておきたいのが、このパーマリンク設定ということになります。
パーマリンクは自分で変更することができます。
パーマリンクを最初に設定したい理由
WordPressのインストール後に、最初にパーマリンク設定をやっておきたいと書きました。
もし、最初に設定しておかないでそのまま記事をいくつも投稿し、その後変更することになったら一体どうなるのでしょうか。
- 検索結果のページがリンク切れになってしまう
- SNSのシェア(外部リンク)がリセットされてしまう
- 内部リンクがリセットされてしまう
- SEO効果がリセットされてしまう
このように、いろいろな不都合が生じます。
具体的に見ていきましょう。
まず、サーチエンジンにインデックスされた後にパーマリンクを変更すると、「404 Not Found」のエラーになります。つまり、そのページが見つからなくなってしまいます。
また、TwitterやFacebookなどのSNSでページが共有されていた場合、後からパーマリンクを変更すると、リンク先が行方不明になっているため、せっかく拡散されていた記事・拡散の効果が生かされません。
また、サイトやブログで過去の関連記事へのリンクを設定することもありますが、そんなときも同じように、パーマリンクを変更したらリンク先は行方不明になり、記事同士のリンクが途切れてしまいます。
外部からのリンク(被リンク)の効果がなくなることで、SEO効果にも影響が出るでしょう。
ですから、まず最初にパーマリンクの設定をしておくべき、そして、後からパーマリンクは変更しないようにするべきなのです。
パーマリンクの設定方法
パーマリンク設定の方法は、以下の通りです。
WordPressをの管理画面(ダッシュボード)の左サイドメニューの下の方に「設定」があるので、その中の「パーマリンク設定」を選んでください。
その画面の「共通設定」の中に「カスタム構造」が見つかれば、選択を「デフォルト」から「カスタム構造」に移してください。
「カスタム構造」という文字の下、もしくはとなりに空欄があると思うので、その中に「/%category%/%postname%」と入力すれば、一番下の「変更」を押して完了、記事を投稿する際に手動でパーマリンクを設定・変更できるようになります。
「%category%」や「%postname%」は、下の「利用可能なタグ」から選ぶことができます。
自由にパーマリンクを設定できるプラグイン
ページの編集画面において、パーマリンク設定とは関係なくページごとに自由にパーマリンク(ページURL)を付けることができるプラグインもあります。
詳しくはこちらをご覧ください。利用の際の注意事項もありますので、よくお読みください。
おすすめのパーマリンクはどんなもの?
パーマリンクは、前述の通り、Googleがおすすめしているものがあります。
Googleの「シンプルなURL構造を維持する」という項目にもあるように、パーマリンクは以下のようなルールにのっとって記述することが望ましいとされています。
- URLはできる限りシンプルに記述する。
- 論理的で、人間に理解できるような方法で(意味のある単語を使って)記述するようにする。
実際、Googleのアルゴリズムはユーザビリティを重視したサイトに対して好意的に働くようになってきており(近年特にその傾向が顕著です)、URLに関しても人間に、読みやすいものがSEO的にも評価されるようになっているようです。
上記2項目を意識してパーマリンクを設定することができれば、そうでないサイトやブログに比べて、Googleでの検索順位でも優位に立つことができるかもしれませんね。
特に、パーマリンクのつけ方としては以下の2パターンが定番とされています(実際には、もっと深い階層構造のパーマリンクもあると思います)。
- /カテゴリ名/記事タイトル
- /記事タイトル
意味のうえでは、「カテゴリ名」をより詳細に表したのが「記事タイトル」という具合です。
例えば、「/くだもの/みかん」「/動物/犬」という関係です。
URLでは、パーマリンクの前にサイト・ブログ名が書かれていますから、「サイト・ブログ名」→「記事タイトル」と移動する2.よりも、1.の方が「カテゴリ名」によって意味がわかりやすくなることから、1.の方がおすすめかと思いますが、これはサイトごとの考え方で決められることになります。
まとめ
- パーマリンクはWordPressのインストール後、速やかに設定する。
- パーマリンクの書き方は、「/カテゴリ名/記事タイトル」がおすすめ。
- パーマリンクには、読んで意味の分かる単語を使用する。