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あなたは
さして大きくない
見通しのよい道にいます。
横断歩道の信号が赤なので
青になるのを待っています。
でも、
車は全く来ません。
安全な状況です。
このときあなたは、
信号を無視して
横断歩道を渡りますか。
それとも
青になるまで待ちますか。
たいていは、待ちますよね。
では、
車が来ないのに待つ理由は
何でしょうか。
事故に遭うのを防ぐため?
それとも
社会のルールを守るため?
この「問い」は
僕にとっては
居心地が悪いのです。
取るに足らないことですが
なぜ居心地が悪いのかというと・・・
赤信号の問題の前に
WordPress(ワードプレス)の
簡単な話を一つだけ (^▽^)
(赤信号の問題に取り組みたい人は、ここまで飛ばしてください (^-^)/)
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「サイトにある地図は誰が見る?」
サイトにはたいてい
2つの「地図」があります。
何のことでしょう?
そうです。
サイトマップのことですね。
HTMLサイトマップと
XMLサイトマップ
この2つがあることが多いです。
この2つはいずれも、
サイトの「目次」のような
ページの一覧なのですが、
それぞれの「用途」と
「誰が見るか」が異なります。
HTMLサイトマップは、
サイト全体のページが見渡せる一覧です。
サイトで迷子になったり、
あるいは
見たいページを探すときに使えます。
見るのは閲覧者
つまり人間です。
一方で
XMLサイトマップは
検索エンジンのクローラーに
コンテンツの詳細を
効率よく見てもらうための地図です。
いつ、どのページが更新されたか
などの情報も表示されます。
「クローラー」というのは
Webページを巡回して
情報を収集するプログラムです。
ですから、
見るのは人間ではなく
プログラムというわけです。
HTMLサイトマップも
XMLサイトマップ
WordPressでは、
プラグインで生成することができるので、便利ですね。
詳しくはこちらをご覧ください。
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車が来ない赤信号を
なぜ待つのか。
この問いが、
なぜ居心地が悪いのかというと、
僕の場合、
そのときの状況によって
答えが変わるからなんです (//∀//)
そのわけは
以下のとおりです。
パターンA。
誰か子供が近くにいるときは、
子供に悪い見本を見せてはならないから、あるいは子供が真似しないように、赤信号を渡らない(ポーズをとる)。
パターンB。
子供がいなければ
赤信号でも平気で渡る(本音)。
パターンC。
待っている人が
他に何人かいる場合には
赤信号を「すぐには」渡らない。
でも、誰かが渡れば渡るかもしれない(少し周りに同調する)。
何ともいいかげんで
主体性のない考えです。
これでは、
そもそも子供の見本になど
なりませんね (;^_^A
どうでもいいことですが
こうした
自分のあやふやさが
居心地悪いのです。
赤信号を待つことについて
ある調査がありました。
調査では
男女100人以上に対して
以下のような質問がなされました。
「夜や早朝、
誰もいない道路で
赤信号を待ちますか?」
結果は、
「待つ」が51%
「待たない」が49%
だったそうです。
半々ですが、
やや「待つ」が多いんですね。
「ルールを守る」のは
大事なことだと思いますが
大人であれば、
必要に応じて判断すべきだと思います。
早朝や深夜
全く車が来ず安全なのであれば、
赤信号でも渡るでしょう。
問題なのは
僕の場合ではパターンC
「待っている人が
他に何人かいる場合、
すぐには渡らない」です。
おそらく
「抜けがけしてはいけない」
という意識が働いて、
(僕は)待つのです。
サッカー日本代表の監督だった
フィリップ・トルシエ氏は、
初めて来日したときに
「日本人が誰も赤信号を渡らないことにショックを受けた」そうです。
なぜかというと、
「ただ赤信号を待っているのは
自分で状況判断して行動できない証拠だ」
と思ったからです。
これはあくまでも
トルシエ氏の観点であり、
様々な状況は考慮せずに
抱いた感想かもしれません。
実際我々は
「赤信号は守るべきだ」
そう思っているから待つのです。
しかしそのことだけではなく、
彼にショックを与えただけの
他の「何か」が
日本人にあったのかもしれません。
日本には、
強い「同調圧力」がある
と言われています。
「周りに合わせろ」という暗黙の力です。
以前、
当コラムでも書きました。
「『友だち地獄』ってどんな地獄?」
圧力を受ける側から言うと
「みんなと合わせていれば安心だ」
という気持ちにつながるものです。
嫌な言い方をすると、
「群れていれば安心だ」という心理です。
そして
独自の道を歩む者に対して
排他的な態度に出る。
これは
「出る杭は打たれる」
ということでもあります。
この「同調圧力」は
子供から青少年時代に
刷り込まれるものだ
という説があります。
小学生、中学生の集団生活で
どこかの友だちグループに属したり
周囲に合わせることが要求される。
はみ出したら
仲間はずれやいじめに遭う
という構図です。
この刷り込みは、
将来的に人の行動を
左右することがあるようです。
コンサルタントの
山口周氏は言います。
目の前に
「大きな果実」があっても
日本人は遠慮する。
目の前の木に
大きな果実が実っている。
アメリカや韓国などの
リスクを取りに行く性向の強い社会では、「よし、取ってやろう」と思って木によじ登ります。
誤って木から落ち
大怪我をするかもしれないし
果実を取ろうと木に登ってきた他者と、熾烈な争いになるかもしれません。
そんな時日本人の多くは
「怪我をするかも知れない」
という心配や
「他の人が行かないのに
自分が先に行けないな」
という「遠慮」がはたらいて
モジモジするばかりで
誰も動けない、というのです。
2005年~2008年までに
世界各国で行なわれた
世界価値観調査(World Values Survey)では、日本は世界で最も「リスク回避傾向が強い」という結果が出ました。
「自分は冒険やリスクを求めるタイプである」という質問に対して「全く当てはまらない」か「やや当てはまらない」と答えた人の割合が、実施国の中で一番多かったのが、日本だったそうです。
(「日本は世界で最もリスク回避傾向が強い」というコンサルタント・山口周氏の話は「PRESIDENT Online」サイトより抜粋・引用 メルマガ用に調整しています)
もちろん
全ての人がこれに当てはまる
とは言えません。
考え方自体に
異論もあるでしょう。
周りを気にせず
変な遠慮をすることなく
のびのびと
自分の道を歩んでいる人もいます。
そんな人は
失敗も沢山あるでしょうが
様々なことを踏み越えて
多くのことを実行していくでしょう。
しかし僕は
赤信号の問題がいい例ですが、
同調圧力を(勝手に)感じて
時には遠慮している人間の一人です。
日本は
世界で最もリスク回避傾向が強い。
目の前に大きな果実があっても
遠慮する。
僕にとっては
決して他人事ではなく、
耳の痛い話です。
しかし、
自分は元来こうした性質を持ち合わせているものだ、と考えると、行動を起こすときには、逆に注意することができるかもしれません。
元来の自分の性質のままでは
なかなか事が進まないのだ。
だから
何か新しいことや
ビジネスを始めようとするときは、
自分の性質を認めた上で、
考え方・行動を修正していこう。
そうすると、
今までとは違った展開を
するかもしれませんね。
元来の性質を変えることは難しくても、考え方や行動を修整していくことは、できるかもしれません。
積極的なパワーを持ちながら
周りへの配慮ができる。
そんな「いい人物」に
自分がなっていることを妄想して (//∀//)
やってみることにしましょう。
当コラムに登場した
カンフースター:ブルース・リー。
そのブルース・リーの言葉です。
「失敗を恐れるな。
失敗することではなく、
目標を低く掲げることが罪なのだ。
大きな挑戦なら、
失敗さえも栄光となる」