シンクロニシティと引き寄せの法則

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1950年3月2日の夜、
アメリカのネブラスカ州のある教会で、
7時20分から合唱練習が始められる予定でした。

15人の聖歌隊員は、みな敬虔なクリスチャンで、
いつも必ず時間を守って集まっていました。

ところがその夜は、時間になっても、
誰一人やってきません。

そして、まだ誰も来ていない7時25分ごろ、
教会は突如大爆発を起こして、崩壊してしまいました。
ガス漏れが原因の大爆発でした。

もし聖歌隊員たちが予定通りそこにいたら、
大惨事になっていたことでしょう。
幸運にも、彼らは助かったのです。

しかし、なぜ彼らは、
全員集合時間に来なかったのでしょうか?

 

彼らには、特に共通の理由があったわけではなく、
全員が、ただの遅刻でした。

遅刻の理由は、それぞれ無関係な、
取るに足らないものでした。

例えば・・・

仕事から帰った服にオイルが付いていて着替えに戻った。
車の調子が悪く、なかなかエンジンがかからなかった。
宿題の問題が1問どうしても解けなかった。
アイロンがけに手間どってしまった。
面白いラジオ番組に聞き入ってしまった。
娘がうたたねをして、出るのが遅れた。

みんながみんな、こうしたな平凡な理由です。

そして、偶然にも15人全員が遅刻をして、
この遅刻が、彼らの命を救ったのです。

 

後日、数学者のウォーレンが計算してみたところ、
この出来事が起こる確率は
実に100万分の1だったそうです。

果たして、聖歌隊員たちの心が、
この大爆発を予知した、とでもいうのでしょうか?
あるいは、人間にはコントロールできない
超常的な力が働いたのでしょうか?

 

この事件は、
「シンクロニシティ」の事例として有名です。

シンクロニシティ(synchronicity)とは、
心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した概念で、
「意味のある偶然の一致」を指します。

日本語では「共時性」「同時性」「同時発生」
などと訳されるようです。

 

身近な例で言えば、こんなことです。

3年ぶりにある人に電話しようと思っていたら、
ちょうどそのとき、その人から電話があった。

雑踏の中で偶然友人にあったが、
その翌日も、全く別の町の雑踏で再びあった。

ふと思い立って、何年かぶりにお婆ちゃんに電話してみたら、
その日の朝に亡くなっていた。

こうした「虫の知らせ」といわれるものも、
シンクロニシティの一例だそうです。

思い出せば、きっといくつかは、
あなたにもあるでしょう。
でもおそらく、「すごい偶然があった」として
思い出の引き出しにしまっておくしかありませんよね。

 

ユングは、ここに何か意味があるのではないかと
研究していたようです。

ユングは、シンクロニシティの考え方の中で、
人々の心にある夢やビジョンは
実は同時に起きていて、
共有されていて、
その共有が、客観的な出来事によって後から確認できるのだ、
という説を唱えていたようです。

人の心は、表面的には個別のものであるように見えても、
根本的には交流しているのだ、という考え方です。

 

ネブラスカの例で言うと、
聖歌隊員たちは、一見別々の理由で遅刻したけれど、
実は心の深層の部分で何かを共有していて、
無意識のうちに「遅刻するような行動」をしていた、
ということになるのでしょうか。

もしそうだとすると、大爆発を予知するという
超人的な能力もあったのでしょうか・・・。

これは、誰にもわからないでしょう。

ネブラスカの例に限らず、
シンクロニシティのこの関連性を正確に理解することは
やはり難しいようです。

 

シンクロニシティと似た「引き寄せの法則」という現象も、
以前から取り上げられています。

「引き寄せの法則」とは、
意識やエネルギーを向けるものは、
良いにしろ悪いにしろ、それを引き寄せることになる、
という考え方です。

例えば、病気になることを恐れてばかりいると
結局は病気になる。

失敗を恐れて失敗のシュミレーションをしていると、
やはり失敗する。

積極的に行動すると、
自分の予想を超えて、役立つ情報や協力者と出会える。

望んで探しているものが、偶然にも目の前に現れる。

・・・などです。

何やら神秘主義的に聞こえるかもしれませんが、
ここでそういう主張をするつもりはありません (^-^)

 

シンクロニシティや引き寄せの法則が、
果たしてどれほど我々に影響を与えているか、
定かではありません。

とても影響している!と感じる瞬間もあれば、
単なる思い込みだ、と感じることもあるでしょう。

 

しかし、何か始めようとするとき、
しばしば人は(いや僕は!)、
マイナス面にフォーカスしがちです (TーT)

こんな感じです。
「本当に始めて大丈夫なんだろうか?」
「失敗したらどうしよう」
「自分にこんなことができるのだろうか?」

今までの人生経験から、
どうしても慎重になり、躊躇してしまう。
保留にして、延期して、安全策をとる。

これらの行動は、本来得られるはずの幸運を
逃していくことになるのかもしれません。

うまくいく方向にフォーカスしていないから、
あたりまえですよね。

このような考え方や行動をしていると、
きっと、永遠に成功に辿り着くことはありませんよね (T▽T)

ポジティブなものにフォーカスして、
自分自身もポジティブな状態であれば、
自然にポジティブな出来事が引き寄せられてくる。

これは、ごく当たり前のことなのかもしれません。

 

ネブラスカの教会の事例では、
助かった15人の聖歌隊員はその奇跡に驚き、
「自分たちが助かったのは、神のお導きによるものだ」
と大変に感動し、熱い感謝の祈りを捧げたそうです。

我々は普段の行動で、
少し意識の質と行動を変えることで、
思いもかけない情報や人脈、チャンスを引き寄せて、
結果を大きく変えることができるのかもしれません。

何か行なうときには、
まずは思ってみること、
素直に前進すること、
失敗にばかりフォーカスしないこと、
きっとこれが大事でしょう。

 

ジョージ・ルーカスは言っています。

「単純に片方の足の前に
もう片方の足を置いて進み続けるだけでいい
目をつむって真っ直ぐ前に進んで行くんだ」

 

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