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今あなたは、
丈夫な「気球」に乗っています。
その気球で
空に向かって
上昇して行きます。
気球は
屋根を越え、
ビルを越え、
上がっていきます。
地上の人が
どんどん小さくなっていきます。
ついには、
高度3,776メートル
富士山の高さに達しました。
このまま行ったら、
空が終わり、
宇宙に行きつくのでしょうか?
この気球は大丈夫です。
破裂したりしません。
最後まで持ちこたえて、
地上に帰って来れます。
さて、あなたは思います。
ところで、
空と宇宙の境目は、
どこなのだろうか?と。
さらに空を上がっていくのですが、
その前に・・・
WordPress(ワードプレス)の
簡単な話を一つだけしましょう (^▽^)
(空の話を読みたい人は、こちらまで飛ばしてください)
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WordPressで記事を投稿し始めるとき、「投稿」と「固定ページ」のどちらかのページのタイプを使うことになりますよね?
あなたは、どちらを使っていますか?
「いつも投稿を使うから、固定ページの使い方がわからないよ」
あるいは、
「一度書いたらほとんど変更しないから、固定ページばかり使っているよ」
このどちらも、
「間違い」ではないと思います。
あなたのサイトなのですから、あなたの思うように使えばよいと思います。
でも、
それぞれのページのタイプに
「特徴」はあります。
もしあなたが、
ブログのように記事を増やし、
自動的に新着記事や人気記事一覧などを出したかったら、「投稿」を使うのがよいでしょう。
もしあなたが、
普通のサイトのように
「会社概要」
「サービス案内」
「このサイトについて」
などの、
おのおの独立したページを作っていきたかったら、「固定ページ」がよいでしょう。
「投稿」は、
時系列的に管理されて、
ブログのページのように使えます。
「固定ページ」は、
他と独立したページで、
普通のウェブサイトのページような感覚で使えます。
どんなコンテンツを
どのように入れていくかで、
どちらのページタイプを使うのか、判断は変わってくると思います。
「うーん、わかったような、わからないような・・・」
迷った方は、
「わかるWeb」まで質問ください (^-^)
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(追加したら、何でもよいので是非ひとこと送ってください!)
お気軽にどうぞ!
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さて、
気球は上がっていきます。
ついに、
高度4,000メートルに達しました。
なんか
さっきから息苦しいので、
持ってきた酸素マスクをつけましょう ( ̄▽ ̄;)
この高度の酸素濃度は、
地上と比べて
6割程度しかないようです。
でもこの高さ(4,000メートル)でも、鉄道が走っているところがあるんです!
中国の西寧とチベットのラサを結ぶ、青蔵(青海チベット)鉄道です。
この鉄道の最高地点は、
何と5,000mを超えているそうです!
まさに天空列車ですね。
高度5,000メートルというのは、
人間が長期間生活できる限界高度と言われています。
5,000メートルで、
酸素濃度は
地上の約半分しかないのだそうです。
よくそんなところに
鉄道を作ったものです。
敷設工事をした人たちは、
我々と比べて、違う体力を持っているのでしょうか?
もちろん、高山に慣れているのでしょうが。
さて、酸素もそうですが、
気温も下がってきたので、
もういっそのこと
持ってきた簡単な宇宙服に着替えましょう (^-^)
ああ、これで安心だ。
さて、もっと上がっていきます。
高度1万メートル(10km)に達しました!
このあたりは、
旅客機が飛ぶ高さです。
地上から1万2千メートル(12km)ぐらいの高さまでを、「対流圏」と呼びます。
雨や雲など天気の変化は、
この「対流圏」の中で起こっています。
ここで衝撃的なニュースです!!
といっても、
1972年の出来事ですが (〃▽〃)
なんと、
高度1万メートル(10km)から
パラシュートなしで落下して、
生還した人がいるそうです!
セルビア人の女性
ヴェスナ・ヴロヴィッチさんです。
客室乗務員だった彼女は、
爆発した飛行機から放り出され、
パラシュートなしで
1万メートル落下して
森林地帯に落ちました ( ̄ロ ̄lll)
たまたま、
落下地点あたりは木が生い茂っていて、厚い雪が積もり、斜面だったことなどで、落下の衝撃が緩和されたらしいのです。
頭蓋骨や脚など、
何箇所も骨折したにもかかわらず、
ヴロヴィッチさんは奇跡的に一命を取り留めました!
こんなこともあるんですね・・・(ゴクリ)。
でも彼女、
歩けるようになったら、
再び飛行機関係の仕事に戻ったそうですよ。
トラウマにならないんでしょうか(;^_^A
さて、我々の気球は、
さらに上がって行き、
「成層圏」に入りました。
高度1万2千メートル(12km) から5万メートル(50km)ぐらいまでは、「成層圏」です。
以前の記事で、
2012年に、
高度3万9,000メートル(39km)から
地上に向けてダイブして生還したフェリックス・バウムガートナーさんのことを書きましたが、
実はその後、
2014年に、
彼を上回る「つわもの」が出ました ( ̄ロ ̄lll)
そのつわものとは、
なんと「Google」の検索担当上級副社長(何だかすごいポストですね!)のアラン・ユースタスさんです。
57歳のユースタスさんは、
高度4万1千メートル(41km)からダイブして生還し、それまでのバウムガートナー さんの記録を「大幅に」塗り替えてしまったのです!
いやあ、
何でそんなことを競うのか・・・
と、思う人もいるかもしれません。
それにこれ、
高度4万メートルとか、
もはや「高所恐怖症」の「高所」という概念を超えた高さですかね?
でも、
すごい人たちです。
さあ、宇宙はもうすぐです!
高度10万メートル(100km)あたりでは、酸素濃度は地上の1万分の1程度しかありません。
実はさっきから、
宇宙服のヘルメットの中で顔が痒いのですが、ヘルメットを外して掻くと死んでしまいます。
だから、ガマンします (〃▽〃)
もうかなり宇宙っぽいです。
境目はどこだ?
「ここから先は空気がなくなる」というきっぱりとした境界線は?
・・・ないですね。
さらに上に行って、
高度80万メートル(800km)から1億メートル(10,000km)が「外気圏」と呼ばれていますが、
地球大気の研究をしている学者は、その1億メートル(10,000km)より上を「宇宙」と呼んでいるそうです。
高度1億メートル(10,000km)!
感覚がつかめない数値です。
そんな高さまで「空」であることも、驚きです。
ちなみに、
国際宇宙ステーションは
高度40万メートル(400km)あたりを飛んでいるので、これまで我々が気球で旅して来た「大気の中」にあることになります。
・・・知りませんでした。
さて、
高度1億メートル(10,000km)以上という基準以外にも、宇宙の境目の定義は、その立場によって様々に存在します。
国際航空連盟では、
カーマン・ラインと呼ばれる
10万メートル(100km)のラインより上が宇宙であると定義し(これが一般的な定義のようです)、
アメリカ空軍は、
8万メートル(80km)より上であると定義し、
NASAでは、
スペースシャトルが地球に帰還する時、高度を下げてきて、高度12万メートル(120km)に達すると「大気圏再突入」と言うそうです。
観察者の立場によって、
観察の目的によって、
あるいは表現によって、
宇宙との境目は、
違ってくるのですね。
どこからが「宇宙だ」という
決定的な境目はないのです。
宇宙に向かって
グラデーションのように空気が薄くなっていき、あとは、人間が様々に境目を定義している、ということですね。
さて、
気球で地上に帰りましょう。
地上の我々の問題。
境目はいろいろなところにあります。
海と川の境目。
都会と田舎の境目。
友人と知人の境目。
敵と味方の境目。
仕事とプライベートの境目。
「事業が軌道に乗ったよ」というときの「乗った」の境目。
「成功」と「失敗」の境目。
心理的な境目については、
どれも、
人の立場やとらえ方によって、定義が変わってくることでしょう。
いや、
境目が変わるだけでなく、
両極の意味すら変わってきます。
単なる「知人」だと思っていたけど、
実は、自分を成長させてくれる「重要な友人」だったとか。
最初感じたときは「失敗」だけど、
実は「成功」への過程だったとか。
ビジネスを立ち上げるとき、
どこまでやれば十分なのか、
どこまでいけば成果が期待できるのか。
その境目など、
簡単にはわかりません。
いや、
きっと境目などありません。
自分が決めた地点
越えたと感じたとき、
それが境目なのでしょう。
どこまで行けば明かりが見えてくるのか、なかなかわかりません。
でも、それを苦とせず、
気球で旅するように、
楽しんで興味をもって、進みたいですね!
そうすれば、
いつの間にか宇宙に飛び出して、軽々と無重力状態で遊泳しているかもしれません。
もし、
苦しみと諦めばかりでは、
いつまでたっても、
本来ないはずの「境目」から、抜け出せないかもしれませんね!